毎回洗濯して思うのですが、部屋干しの嫌な臭がどうしても消えない、というか、日に日に臭いが増しているように感じることがあります。
タオルや靴下等から生じるその雑巾のような臭いは、洗剤を変えても、二度洗いしても、ファブリーズを吹きかけても解消されません。
そこで今回は衣類の嫌な臭いを一発で解消する究極の裏技を紹介したいと思います。
その方法は至って簡単。
衣類を熱湯に浸けるだけです。
では、なぜ熱湯が有効なのかというと、部屋干しの悪臭の原因がモラクセラ菌にあるからです。
モラクセラ菌とは日常の生活空間にどこにでもいる常在菌の一種で、衣類に残ったタンパク質等を餌に増殖して悪臭を放つわけです。
もちろん、菌を完全に洗い落とすことができれば悪臭も生じないのですが、通常の洗濯では限界があります。
そして、洗い残った菌は再び増殖していきます。
だから、何度洗濯しても臭いは解消されないわけですね。
しかし、そんな憎きモラクセラ菌には熱に弱いという特徴があります。
最近の研究によると60度以上の温度で増殖しなくなるといわれています。
だから熱湯消毒が有効なわけです。
では、具体的には何度のお湯に何分間漬ければよいのでしょうか。
この点は特に決まった基準が示されているわけではないので私の場合は大雑把です。
沸騰直前の鍋にタオル等を浸して5分間フタをする。
これだけです。
一般に日常のあらゆる菌は5分間の煮沸で死滅するといわれているので、概ねこれに近い目安で熱湯消毒すればモラクセラ菌は十分すぎるほど死滅するわけです。
その後は予め水を張った洗濯機に放り込んで通常どおり洗濯します。
そして、洗濯後はぜひ臭いを嗅いでその効果を比較してみてください。
熱湯に浸した衣類は新品同様に無臭であることが実感できると思います。
だから、おじさんたちがゴシゴシ顔を拭いたレストランのおしぼりは使い回しても臭くならないわけですね。
びっくりするぐらい効果がありますので衣類を痛めない程度にぜひお試しください。
